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2009年 06月 28日
ニッコウキスゲ
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ニッコウキスゲ

    元々は「禅庭花(ゼンテイカ)」というのですが、こちらの呼び方のほうがよく知られていると思います。
    夏の高原では、ニッコウキスゲの群生がよく見られ、それはそれは美しいのです。

    ♪夏が来れば想い出す~♪ は、水芭蕉を歌っていますが…
    夏が来れば…、私はこのニッコウキスゲの群生を見た日の事を想い出してしまいます。
    前の記事に書いたように私の旅の始まりは信州でした。
    その時見た景色は今も忘れる事なく、夏が来れば想い出が蘇ってきます。

ニッコウキスゲ_c0179025_1943201.jpg

    この高山植物園では、まだちょっと早いみたいで… 群生というには少々寂しいですが…
    でも一面ニッコウキスゲの黄色い花で埋まるのも時間の問題でしょうね^^

    ニッコウキスゲとよく似た花に「ユウスゲ」という名の花があります。
    残念ながら写真はないのですが…
    ニッコウキスゲは夏の朝に咲き、夕方にはその花の生涯を終えます。
    そして、ニッコウキスゲの花が萎む頃に開くのが「ユウスゲ」です。
    花の色はニッコウキスゲよりも、もう少し黄色い色をしています。

    一度だけ見た事があるのですが…
    夕暮れの空の下で咲くユウスゲの花はとても儚げに見えました。 
    それはきっと…
    この詩を覚えていたからだと思います。 


                かなしみではなかった日の流れる雲の下に
                僕はあなたの口にする言葉をおぼえた
                それはひとつの花の名であった
                それは黄いろの淡いあわい花だった
 
                僕はなんにも知ってはいなかった
                なにかを知りたくて  うっとりしていた
                そしてときどき思うのだが  一体なにを
                だれが待っているのだろうかと
 
                昨日の風は鳴っていた  林を透いた青空に
                こうばしい  さびしい光のまんなかに
                あのくさむらに咲いていた  そうしてきょうもその花は
 
                思いなしだか  悔いのように
                しかし僕は老いすぎた  若い身空で
                あなたを悔いなく去らせたほどに!                   
               

    これは、私の大好きな詩人、立原道造の「ゆふすげびと」という詩です。

    ニッコウキスゲ、ユウスゲ… 書いていると懐かしい想いが胸に帰ってきます。
    信州をとても懐かしんでいる私がいますね^^
    きっと、高山植物園でたくさんの懐かしい花達に出逢ったからでしょう…。


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by triton1201 | 2009-06-28 21:25 | 神戸


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